Design

何からやったらいいか分からない… 目的から考える画像補整の手段と機能

2022.02.25

オーデザインチャンネルズの川口です^ ^
スマホが普及し、誰もが手軽に写真が撮影できる時代になりました。SNSやブログにアップするとき、「ちょっと写真加工ができたらいいな」と思うことがあるかもしれません。
今回は、撮影した写真等を編集・補整するソフトについて、デザイン的観点から、何をどうやって進めたらいいか、という基本的なところをまとめたいと思います。

「何から手をつけたらいいか分からない」という方に向けた内容です。

1)どんな画像に仕上げるか、を明確化する

まずは、「どんな画像に仕上げたいか」ということを想像します。

●華やかにしたい
●かわいくしたい
●カッコよくしたい
●重厚感を出したい
●シンプルにしたい

などなど。
難しかったら、紙にイメージを書き出してもいいかもしれません。画像補整の目的(ゴール)となりますので、まずはここを自分の中で明確化しておきましょう。

ただ、これは少しハードルが高いので、最初のうちはもう少し小さいゴールを設定しましょう。

●明るくしたい
●鮮やかにしたい
●メリハリをつけたい
●背景をぼかしたい
●不要なものを消したい

などなど、より具体的です。

2)1)のために何をすればいいかを考える

目標が設定できたら、次に手段を考えます。ただ、「華やかにしたい」という目標では手段が山のようにありますので、ここでは、小さいゴール設定で説明します。

例えば、「明るくしたい」という目標の場合。「明るくする」ための最も単純な手段は、「明度を上げる」ことです。この手段が想像できるかは経験と比例するのですが、手段を想像することで、やるべき画像補整の内容が具体化されます。

▼目標→手段の例
●明るくしたい→明度を上げる
●鮮やかにしたい→彩度を上げる
●メリハリをつけたい→コントラストを上げる
●背景をぼかしたい→背景にぼかし効果を適応する
●不要なものを消したい不要物を削除または画像をコピーして不要物を隠す

最初は難しいかもしれませんが、まずはやってみましょう。画像ソフトを扱っていく中で、手段の選択肢も増えていきます。
手段が想像できたら、あとは画像編集ソフトでそれを実行するだけです。

3)画像編集ソフトでできること

画像編集ソフトは、昨今、多機能なものが増えています。多機能すぎて、何をどう触っていいか分からず挫折してしまうケースもあると思います。
まずは整理の意味でも、画像編集ソフトでできることを私なりに大きく5つに分けてみました。今は便利なアプリもいろいろ出ていますが、そのほとんどの機能が下記のいずれかのカテゴリーに分類されるのではないでしょうか。
これらを参考に、「2)の手段を実行するにはどの機能を使えばいいんだろう」ということを意識して機能を選択していったら、操作の迷いが減ると思います。

①変形や切り抜き、合成、トリミング、サイズ変更

斜めの写真をまっすぐにしたり、いるところだけトリミングしたり。。。変形やトリミングに関する補整をしたいな、という時は、主に下記の編集機能を使います。

・変形
・回転(角度調整)
・反転
・ゆがみ補正
・トリミング
・サイズ変更
など

元画像はちょっと斜めです

回転させて水平線をまっすぐにしました

②色調補整

色味を変えたりモノクロにしたり、色かぶりをなおしたり。。。色に関する補整をしたいな、という時は、主に下記の編集機能を使います。

・色相/明度/彩度
・ハイライト/シャドウ
・カラーバランス
・ホワイトバランス
・露出
など

明度と彩度を上げ、さらに赤みを抜きました

③ぼかし・シャープ・修復

写真の不要物を削除したり、ぼかしたりシャープにしたり。。。画像を修復したいな、という時は、主に下記の編集機能を使います。

・ぼかし
・シャープ
・修復/コピー
・ノイズ除去
など

今回は手前の草の部分を少しぼかしてみました。

④フィルターやテクスチャ加工

フィルターやテクスチャーを適用して、写真を加工することができます。イラストタッチに仕上げたり、モザイク加工をしたり。インスタグラムなどで実装されているフィルターやエフェクトもこの類です。アプリは特に「タップ」→「加工終了」なのでお手軽です。

・フィルター加工
・テクスチャ加工
・レイヤー効果
など

Photoshopのカットアウトフィルターを適応
Instagramの「Crama」を適用

⑤描画やペイント、オブジェクトの追加

写真に文字を足したり、図形を描画したり、写真に要素を足していく感じでしょうか。

・テキスト
・描画
・グラデーション
・パターン
など

テキストを追加してみました!

①〜⑤それぞれの機能を単体もしくは組み合わせて使っていきながら、目指す目標に向けて補整します。

4)いかにゴールを想像できるか、が鍵

今は画像加工ソフトやアプリが山ほどあります。趣味で使うなら、どんなソフトやアプリを使っても大丈夫です。どんなアプリでも、基本的な考え方は同じです。まずはいろんな写真を見て(観察して)、どんなふうに撮っているんだろう、自分はなぜこの写真に惹かれるんだろうというのを考え、自分なりにやってみる。これが、画像加工の第一歩です。

それでもう少し写真加工に興味が湧いたら、Photoshopをはじめとした専門的なソフトがあるので、チャレンジしてみましょう。

イメージした写真が再現できたら、きっと楽しいと思います^ ^

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この記事を書いた人

川口 優子

川口です。デザインが好きです。今年はいろいろチャレンジしたいと思っています。絵も描きたい。

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