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パンスカ

Diary

こんにちは、ながみねです。

最近は気がついたらいつの間にか外が暗くなっていますね。

一昨年くらいに友達に勧められて多和田葉子さんの小説を読み始め、昨年出た新刊も時間を見つけてはゆっくり読んでいます。

母語である日本語を飛び越えて、自らドイツ語で小説を書いている多和田さんはエクソフォン(母語の外に出た状態)作家と呼ばれているようです。

母語ではない言語で自ら言葉や表現を作ることができるのは、その言語のニュアンスもだいぶつかめているからだと思います。

言語とデザインも切っても切り離せないものかと思います。例えば紙面を作るときも、いただいた原稿から言葉の優先順位や表現を決めていきますが当然、人によって書く言葉や言葉ごとの重要度が違うので、独特の言い回しやニュアンスをある程度想像し、紙面の中で順序付けする必要があります。もう少し言うと、それは普通に日本語を話す感覚とは少し違ったもののように思います。

多和田さんがどうやってドイツ語で小説を書けるようになったのかわかりませんが、日本語でもドイツ語でもない自分の言語を作っていく感覚だったのではないかと思います。自分が母語ではない言葉で本を一冊作れとなると書くのはもちろん無理ですし、紙面を作っていくのも果てしないなと思ってしまいます。

載せる画像が思いつかないので、多和田さんがずっと過ごしていたハンブルグに行ったときに食べたソーセージの写真を載せます。

昨年出た新刊は「星に仄めかされて」という、以前出た本の続編です。

“留学中に「母国の島国」が消滅してしまった女性、Hirukoがつくり出した独自の言語〈パンスカ〉は、見知らぬ人々を結びつけ…。「地球にちりばめられて」に続く、国境を越えたサーガ第2部。”

Hirukoはスカンジナビア全域で意思疎通できる言語<パンスカ>を開発し、それを駆使しながら仲間を見つけ、旅をしていきます。

例えば、韓国語と日本語の単語や文法に共通点が多いように、近しい言語は共有しているものが多いようです。フランス語圏の友人が言うには、イタリア語の言っている意味はわかるのだとか。

共有しているからと言って使えることとは別の話ですが、韓国ドラマを見ていたらドイツ語やロシア語を聞くより、ずっと音が聞き取りやすく単語もなんとなく拾えているような気持ちになるのは不思議です。

なにか作っていくことも、言語を習得し自分の言語にしていく流れなのかと思います。

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