“ぱっと見”には「視認性」が大事! 見やすさを高めて読ませる工夫を
みなさんは、チラシやSNSを見て、「文字が読みにくい」など、分かりづらさを感じたことはありますか? 大切なことが書いてあっても、文字が読みにくいと、情報が正しく伝わらないなど、見る側のストレスにもつながります。今回は「視認性」という観点から、伝わるデザインの解説をいたします。
視認性とは「対象物を見た瞬間に、どれくらい見やすいか」の度合い
対象物を見た瞬間に、それがどれくらい見やすいか(発見しやすいか)の度合いを「視認性(しにんせい)」といいます。例えば、スマホのボタン、Webサイトのボタンやバナーなどは、ぱっと見て情報を認識できることが大切です。
インスタ等の投稿やストーリーでも、「見やすさ(視認性)」が高まると、読んでもらえる確率がアップします。

似た言葉で、「誘目性(ゆうもくせい)」と「可読性(かどくせい)」というものもあります。誘目性とは、意識していない状態で対象がどれくらい発見されやすいかの度合いで、「危険」や「禁止」の看板など、見る人が意識していなくても伝える必要があるときに考慮する項目です。可読性とは、対象の文字の読みやすさの度合いのことで、意味の理解しやすさまで含まれます。フォントの大きさ、行間、字間などを調整し、可読性を高めていきます。
視認性・可読性には明度差が必要
明度差、つまり明るさのコントラストを上げることで、視認性・可読性は高まります。明度差は、色覚多様性の方にも有効です。

色みがいくら違っても、そこに明度差がないと見にくいです。例えば、緑と赤は、色みは補色で違いますが、明度が近いため、組み合わせると視認性が低いです。解決方法としては、明度差を出すか(上段の例)、彩度差を出すか(中段の例)、色の間に異なる色を入れるといった、いわゆる「セパレーション」の手法を取り入れるか(下段の例)、、、など。これらいずれかの方法で調整し、明度差をつけます。

写真の上に文字を乗せる場合
写真の上にテキストを載せる場合、写真によってはどうしても文字が読みづらくなってしまいます。“読みやすい文字組”というものはあって、読みやすいフォント、行間、字間など、可読性を上げることも一つですが、色による調整も欠かせません。
例えば、こんなビジュアルがあったとして。
写真の上に文字が載っていますが、読みにくいです。これを、色を調整することで視認性を上げていきたいと思います。

1)文字を白にしてみる

2)写真の色を暗くする

3)さらに文字の部分だけ暗くする

その他、背景に白をひくのもアリ

黒文字に黒のドロップシャドウは読みにくい
文字に影を付ける方法もありますが、逆に見にくくなる場合もありますので、付け方には注意が必要です。

“ぱっと見で分かる”は大事
世の中、情報であふれています。タイパ思考が広がる中、少しでも投稿を読んでもらうためには、投稿を見た瞬間の興味を刺激し、確実に伝える工夫が必要です。
客観的な視点を意識しながら、「分かりやすい」デザインを目指しましょう^ ^
ではまた!