ブランドの「物語」をひと目で伝える。ビジュアルが果たす3つの大きな役割とは?
こんにちは。
オーデザインチャンネルズのオギノです。
前回のブログでは、「ブランディングとは単なる外見づくりではなく、お客様との約束であり、企業が持つ“ストーリー(物語)”そのものである」というお話をお伝えしました。
ブランドの根幹に揺るぎないストーリーがあることは、ブランディングの第一歩です。しかし、その素晴らしいストーリーも、相手に伝わらなければ存在しないのと同じになってしまいます。
そこで今回は、ブランドの「魂」であるストーリーを、どうやってお客様の心に届けるのか。その鍵を握る「ビジュアルの役割」について深掘りします。

1)「0.3秒」でストーリーの表紙を見せる
ブランドにおいて、ビジュアル(ロゴ、カラー、デザイン)が果たす最大の役割は、「一瞬で第一印象を決定づけること」です。
人間が視覚情報を処理するスピードは、文字情報の約6万倍と言われています。Webサイトを訪れたとき、あるいは名刺を渡したとき。お客様はわずか0.3秒という一瞬で、「このブランドは信頼できそうか」「自分の好みに合うか」を直感的に判断します。
いわば、ビジュアルは「ストーリーという本の表紙」です。 どれほど中身(ストーリー)が素晴らしくても、表紙がその魅力を表現できていなければ、本を手に取ってもらうことすら叶いません。デザインの力で「この先を読んでみたい(知りたい)」と思わせる第一印象を作ることが、ブランディングの成否を分けるのです。
2)「見えない想い」を「見える形」に翻訳する
ロゴやカラー、フォントといった要素は、単なる飾りではありません。それらはすべて、ブランドが持つストーリーを翻訳した「記号」です。
- ロゴ: ブランドの理念や歩んできた道を凝縮した「象徴」。
- カラー: ブランドがまとう空気感や感情を伝える「体温」。
- デザインのトーン: 誠実さ、革新性、優しさなど、ブランドの「人格」。
例えば、伝統を大切にするストーリーを持つブランドなら、歴史の重みを感じさせる落ち着いた配色や書体を選びます。逆に、未来を切り拓く革新的なストーリーなら、鮮やかな色彩やシャープな造形が求められるでしょう。 デザインは、目に見えない「想い」を、誰もが共通して感じ取れる「形」へと具現化する作業なのです。
3)「一貫性」がストーリーの説得力を生む
そして、ビジュアルにおいて最も大切なのが「一貫性」です。
名刺、パンフレット、SNS、Webサイト……。どの接点で見ても「あ、あのブランドだ」と同じ空気感が伝わってくること。この一貫性が、お客様の中でバラバラだった情報の断片を一つの「確信」へと変えていきます。
もし、Webサイトでは「伝統」を語っているのに、パッケージが「安っぽくてポップ」だったらどうでしょうか? お客様は違和感を覚え、ブランドのストーリーを信じられなくなってしまいます。
一貫したデザインを継続することは、「私たちのストーリーに嘘はありません」という誠実さの証明となり、それがやがて揺るぎない「信頼」という資産に変わっていくのです。
デザインは、ブランドとお客様を繋ぐ架け橋
ビジュアルは、ブランドのストーリーに「命」を吹き込み、お客様の記憶に刻むための強力なツールです。
私たちオーデザインチャンネルズは、お客様が大切にされている目に見えないストーリーを丁寧に紐解き、最も伝わる「形」へと翻訳するお手伝いをしています。
次回のブログでは、こうしたビジュアルを具体的にどう形にしていくのか、私たちの制作プロセスについてお話しします。