ブランドが持つべき“軸”とは?選ばれる理由を作る
こんにちは。
オーデザインチャンネルズのオギノです。
春のランニングで感じた「ブランドの力」から始まった前回の記事。今回は、そこでも少し触れた「選ばれる理由」について、もう少し深掘りしてみようと思います。

ブランドには「らしさ」が必要です。そして、その「らしさ」を形づくっているのが、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)と呼ばれる、ブランドの“軸”となる考え方です。
世の中には似たような商品やサービスがたくさんあります。その中で「なぜこのブランドを選ぶのか」という問いに対して、明確な理由を持ってもらうには、この軸がとても重要になります。
ミッション:何のために存在するのか?
ミッションは、ブランドの存在意義を示すものです。日々の判断や行動のよりどころになり、迷ったときにも進むべき方向を示してくれる「道しるべ」のようなもの。
経営をしていると、ときにはきつい壁にぶつかったり、先が見えなくなったりすることもあります。そんなとき、自分たちがなぜこの仕事をしているのか、何を大切にしているのかを思い出させてくれるのがミッションです。
ちなみに、当社のミッションは「デザインを通じて企業と人、そして社会との関係を良くしていくこと」。この言葉は、私たちのサービスや姿勢すべての根本にあるもので、どんなときも立ち返る場所になっています。
ビジョン:どこを目指すのか?
ビジョンは、ブランドがこれからどうありたいか、どんな未来をつくっていくのかを描いたものです。たとえば、「どこよりも地域に根ざしたデザイン会社になりたい」「10年後には地元の企業に最も信頼されるパートナーでありたい」といったように、方向性を言葉にすることが大切です。
ビジョンがあると、今の活動が未来につながっているという実感を持てますし、社員やお客さまとも同じ目標を共有しやすくなります。
バリュー:何を大切にするのか?
バリューは、ブランドが日々の活動の中で大切にしている価値観や姿勢です。
「納得した表現であること」「チャレンジし続けること」「より有益な提案をすること」など、具体的な行動基準を持つことで、ブランドらしいふるまいが自然と生まれます。
これは商品開発にも、接客にも、SNSの発信にも影響します。バリューがあるからこそ、“そのブランドらしさ”がにじみ出るんですね。
ブランドの軸があると、選ばれやすくなる
ミッション・ビジョン・バリューは、ブランドにとっての“背骨”のような存在。これがしっかり定まっていると、サービスやデザイン、接客や発信のすべてに一貫性が生まれます。
「このブランドは、自分の価値観に合っている」
「この人たちは、本当に信念を持って仕事をしている」
そんな共感が生まれると、選ばれる理由が「価格」ではなく「価値」に変わっていきます。これが、ブランディングの力です。
まとめ
- ミッション:ブランドがなぜ存在するのか(存在意義)
- ビジョン:どこを目指すのか(理想の未来像)
- バリュー:何を大切にするのか(価値観・行動指針)
ブランドの軸を持つことで、ブレない発信ができ、選ばれる理由が生まれます。
次回は、ブランドが伝えるべき「ストーリー」について。心に残るブランドは、必ず共感できる物語を持っています。その力について一緒に考えてみましょう。