Design

スペキュラティブ・デザイン

2021.02.01

スペキュラティブ・デザインが新しい発想の形として注目を集めています。

【Speculation】「思索」・・・秩序立てて考えること。物の道理をたどって考えていくこと。
【Speculative Design】スペキュラティブ・デザインとは、課題について考えるきっかけを「提起」し、いま私たちが生きている世界に、別の新しい可能性を探っていくデザインのこと。

「デザイン」というと、ポスターやパッケージのようなグラフィックデザイン、建築やインテリアなどの空間デザイン、さらにユーザー体験を中心に置いてサービスやプロトタイプを考えるユーザーエクスペリエンスデザイン【UX】まで、「デザイン」は私たちの日常生活になくてはならないものとなっています。それはどちらかというと、商品の売上増加やユーザー体験の改善・向上といった問題を解決するためのデザイン。

今をみるとコロナ禍。
このように人間がコントロールできない地球環境の変化が、これからますます起こってくると思われます。そんな世界の変化に対応するためには、これまでの価値観や考え方を変えなければならない。

そこで今ある問題を解決する手段としてのデザインではなく、先の未来について考え、そのあり方を問うデザイン。それがスペキュラティヴ・デザインと呼ばれています。

専門がスペキュラティブ・デザインのスプツニ子!さん曰く「デザインによって未来の可能性を提示し、問題提起し、それについて多くの人と議論をして未来に対する知見を深めていく。これがスペキュラティブデザインです」と。

そう、問題解決のデザインから、問題提起のデザインへ。
デザインは豊かな未来をつくるため、世の中に様々な問題を提起していくことになるだろう。

スプツニ子!「生理マシーン、タカシの場合。」

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この記事を書いた人

荻野 祥行

現実逃避じゃないけれど、白塗り姿でたまに出没。 舞踏は心のエクササイズ、ランニングは体のエクササイズである。

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