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共感が心を動かす——ブランドが持つべき“ストーリー”とは?

2025.11.26

こんにちは。
オーデザインチャンネルズのオギノです。

カニの季節がやってきました。
京丹後の冬といえば、やはり間人ガニ(たいざがに)。
市場に並ぶその姿を見るたびに、「ああ、今年も冬が来たなあ」と感じます。

間人ガニは、ただの高級な食材ではありません。
その背景には、小さな港町・間人の漁師たちが代々守ってきた誇りと、誠実な仕事の積み重ねがあります。

小型の船で出る日帰り操業、一杯ごとの丁寧な選別とタグ管理、そして間人漁港に水揚げされたものだけが名乗れるという厳しい基準。こうした姿勢こそが、間人ガニというブランドの信頼と価値を生み出しています。

このように、私たちが惹かれるブランドの多くには、“物語”があります。
ただのカニではなく、「なぜ特別なのか」「どんな人が関わっているのか」「どんなこだわりがあるのか」。
その背景に共感があるからこそ、心が動き、「選びたい」と感じるのです。

“ストーリー”はブランドに命を吹き込む

ブランドのストーリーとは、どんな想いで生まれ、どんな価値を大切にし、どこを目指しているのかを伝えるもの。
たとえば「親の代から続く豆腐づくりを守りたい」「地元の自然を次世代に残したい」「ひとりひとりの声を丁寧にすくい上げたい」といった想いがあれば、人はそのブランドにぐっと惹かれます。

どんなに小さなことでも、ストーリーには力があります。
等身大の言葉で、自分たちがなぜこの仕事をしているのか、どんな価値を届けたいのかを語ることが、ブランドの“芯”になります。

ストーリーがあるから、選ばれる

私たちも日々のデザイン業務を通じて、「ストーリーがあるブランドは、言葉やデザインに一貫性が生まれる」と実感しています。
そしてそれが、“らしさ”として伝わり、共感され、選ばれる理由になっていくのです。

たとえば、ある農家さんのパンフレットでは、「自然に寄り添う暮らし」「家族で受け継ぐ畑の風景」といったストーリーを軸にしたことで、「人柄が伝わる」と多くの反響を得ています。
情報をただ並べるだけでは生まれない“つながり”が、そこにはあります。

どうやって“自分のストーリー”を見つけるか?

「うちには特別なストーリーなんてないかも…」と思う方も多いかもしれません。
でも、大切なのは“特別さ”ではなく、“本当に大切にしていること”に気づくこと。

たとえば、こんな問いを自分たちに投げかけてみてください。

・なぜこの仕事を始めたのか?
・どんな価値を届けたいと思っているか?
・どんなときに一番やりがいを感じるか?
・どんな未来をお客様と共に描きたいか?

その答えの中に、ストーリーの種が眠っています。

まとめ

物語があるブランドは、人の心に残る

  • ストーリーは、ブランドの背景や想いを伝える“心”
  • 共感できる物語が、“選ばれる理由”になる
  • 小さな日常の中にある想いこそ、ブランドを育てる大切な物語

次回は、「ビジュアルの役割」について。
ロゴやカラー、デザインといった“見た目”が、ブランドにどう影響するのか?
その視覚的な力と、一貫性の大切さを掘り下げていきます。

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この記事を書いた人

荻野 祥行

現実逃避じゃないけれど、白塗り姿でたまに出没。 舞踏は心のエクササイズ、ランニングは体のエクササイズである。

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